アニメ『薬屋のひとりごと』鳳仙(フォンシェン)とは?指切りの意味は?やり手婆、羅漢、猫猫との関係は?再会?その後はどうなった?声優は?

アニメ『薬屋のひとりごと』は、Season 1(第1期)が、2023年10月~2024年3月で、2クール連続で放送されました。その時、ちょうど観ていて、とても面白く、感動して泣けてしまう場面もあったり、深く印象に残っていました。

それで、Season 2(第2期)が、2025年1月~2025年6月でアニメ放送されていて(1月10日より6月13日(次は1週飛んで6月27日まで毎週金曜、夜11時で(6月27日は夜11時15分から日本テレビ系(BSでも6月14日次は28日まで毎週土曜、夜10時30分からBS日テレ))、2クールめの終わりに近づき、謎の伏線がすべて繋がって回収されるのを機会に、記事にしようと思いました。

この記事では、Season 1に登場したアニメ『薬屋のひとりごと』の鳳仙(フォンシェン)について、3分間で知ることができます。

アニメ『薬屋のひとりごと』の鳳仙(フォンシェン)に興味のある方は、ぜひ最後まで読んでいってください。

  1. アニメ『薬屋のひとりごと』鳳仙(フォンシェン)とは!?やり手婆(やりてばば)との関係は?
    1. まずはここを知ってほしい!アニメ『薬屋のひとりごと』鳳仙(フォンシェン)と、やり手婆(ばば)について
    2. ここで面白いポイントがあります!
  2. アニメ『薬屋のひとりごと』羅漢(ラカン)と鳳仙(フォンシェン)の出会いは?
    1. 羅漢(ラカン)と鳳仙(フォンシェン)の出会いは?
  3. アニメ『薬屋のひとりごと』羅漢(ラカン)と鳳仙(フォンシェン)は?指切りの意味は?梅毒?顔は?鼻は?猫猫(マオマオ)との関係は?その真実は?
    1. 羅漢(ラカン)と鳳仙(フォンシェン)は?指切りの意味は?梅毒?顔は?鼻は?猫猫(マオマオ)との関係は?
    2. 羅漢(ラカン)、鳳仙(フォンシェン)と、猫猫(マオマオ)との関係の真実は?
  4. アニメ『薬屋のひとりごと』羅漢(ラカン)と鳳仙(フォンシェン)そして、その後はどうなった?(再会から、永遠の幸福な死)
    1. 羅漢(ラカン)と鳳仙(フォンシェン)涙が止まらない。。。再会
    2. 羅漢(ラカン)と鳳仙(フォンシェン)そして、その後はどうなった?(永遠の幸福な死)
  5. アニメ『薬屋のひとりごと』鳳仙(フォンシェン)の声優さんは?
  6. アニメ『薬屋のひとりごと』鳳仙(フォンシェン)鳳仙(フォンシェン)まとめ

アニメ『薬屋のひとりごと』鳳仙(フォンシェン)とは!?やり手婆(やりてばば)との関係は?

今回、ピックアップして紹介したいキャラクターは、” 鳳仙(フォンシェン)”という女性です。

まずはここを知ってほしい!アニメ『薬屋のひとりごと』鳳仙(フォンシェン)と、やり手婆(ばば)について

始まりは、花街(はなまち)随一の高級妓楼(ぎろう)の録青館(ろくしょうかん)で囲碁と象棋(シャンチー)がめっぽう強く、知性派の妓女(ぎじょ)として人気を博していたのが鳳仙(フォンシェン)です。

鳳仙(フォンシェン)は、とても美しく、気高い気質と芯のある性格で、男たちを惹きつけながらも、誰にも心を許さない存在でした。

一方で、その録青館を店主として、妓女を取り仕切るやり手婆(ばば)。彼女の名前は残念ながら作中では表記されていません。妓楼(ぎろう)の妓女(ぎじょ)、幼女の禿(かむろ)の管理を行なう役職を遣り手(やりて)と言い、主に妓女を引退した高齢者がする仕事であったため、遣り手婆(やりてばば)と言われています。
その通称が、そのままのキャラクター名になったのだという形ですね。

ここで面白いポイントがあります!

・鳳仙(フォンシェン)は、この店主のやり手婆から妓女としての英才教育を受けて育ったこと。
・実は、鳳仙の母親も妓女であったという事実。
・遣り手は引退した妓女が行なう仕事。
・作中での鳳仙の立ち回りや、病気の発症後も、同じ録青館の離れで特別に看病されていたこと。
・薬は、館の妓女の健康管理を羅門(ルォメン)に委託、猫猫(マオマオ)が母の看病を兼ね投薬。
・作者、日向夏氏のⅹでの発言内容。

などから、鳳仙(フォンシェン)は、やり手婆(やりてばば)の娘で、猫猫(マオマオ)は孫!?になり、やり手婆は、猫猫のほんとうの母方(がた)のおばあさんになるのではという考察もされています。

やり手婆は、事あるごとに猫猫に妓女にならないかと迫ってきますが、猫猫の意思を尊重し、自由にさせています。猫猫も、あくまでもどうにもならない時のための最後の究極の選択の就職先と認識しています。

もし、脈々と続く妓女(ぎじょ)の流れを汲んでいるのが、鳳仙(フォンシェン)!?だとすると、その娘の猫猫(マオマオ)が、壬氏(ジンシ)こと華瑞月(カ・ズイゲツ)という将来の天下一の!?心を射止める!?大出世の話にもなるのかもしれませんね。

ただし、あくまで可能性の話なので、物語を楽しむひとつのエッセンスとして捉えてもらえれば、と思います。

アニメ『薬屋のひとりごと』羅漢(ラカン)と鳳仙(フォンシェン)の出会いは?

羅漢(ラカン)と鳳仙(フォンシェン)の出会いは?

軍の大尉にまで上り詰めた漢羅漢(カン・ラカン)は趣味である、象棋(シャンチー)や囲碁がとても強く、軍師仲間との勝負では無敗を誇っていました。
そこで、同僚が画策し、録青館で囲碁や象棋(シャンチー)が強く、妓女の間では無敗の強さの鳳仙(フォンシェン)と対局させることになります。

羅漢は、重い失顔症(しつがんしょう)という相貌失念(そうぼうしつねん)の特殊な脳障害で、人の顔が認識できず、最初は性別まで判断できないほどでした。

優秀な叔父の羅門(ルォメン)のアドバイスのおかげで、声や体格、素振りで、大抵の男性は黒色の囲碁の駒、女性は白色の囲碁の駒や、しだいに象棋(シャンチー)の駒の、その人にふさわしい文字までもが見えてくるようになります。

このような病気があるんですね。このことが、後にハッピーになることへ繋がっているとは。

鳳仙(フォンシェン)との囲碁の対戦でも、羅漢は、つまらない気持ちを抱え、最初は、顔も象棋(シャンチー)の駒にしか見えない女性として戦っていましたが、その圧倒的な強さに負けてしまいます。
この時の衝撃と、楽しさからなのか、その目の前の女性が、人を人として、顔で認識できた人生で初めての瞬間になるのでありました。

そこには、とても美しく、凛々しい鳳仙(フォンシェン)の顔があり、目にしっかりと映っていました。人ってこんな顔をしているんだとわかった、生まれて初めての日でした。

その映像が観ていても、とても衝撃的で、感動的なシーンでした。

これを機に羅漢は、囲碁と象棋が得意な鳳仙に夢中になり、通うようになりました。人気があるため、3ヶ月ごとにしか会えないものの、数年の月日をかけ、囲碁や象棋を楽しみながら、お互いに惹かれ合ってゆきました。ただ、立場上、鳳仙は身請け先が決まっており、当時の羅漢では太刀打ち(たちうち)できないほどの、つりあがった身請け額でしたので、実らぬ愛と知りつつも会い続けました。

そして、会ったある日、鳳仙が何かの覚悟をしたかのように勝負に賭けを持ち掛けることを提案し、真剣に囲碁の勝負をしたいからと、立ち合いの梅梅(メイメイ)にその場を外してもらい、碁を打つ手が絡み合うことをキッカケに、身体を重ね合うことになります。

アニメ『薬屋のひとりごと』羅漢(ラカン)と鳳仙(フォンシェン)は?指切りの意味は?梅毒?顔は?鼻は?猫猫(マオマオ)との関係は?その真実は?

羅漢(ラカン)と鳳仙(フォンシェン)は?指切りの意味は?梅毒?顔は?鼻は?猫猫(マオマオ)との関係は?

しかし、ちょうどその頃、羅門(ルォメン)が後宮を追放され、羅漢の実父が、王宮からの処罰が「羅(ラ)」の一族へ及ぶことを恐れ、ほとぼりが冷めるまでの間、羅漢を遊学させます。家を出る少し前の鳳仙との手紙のやり取りで自身のことを伝えると共に、鳳仙の身請け話の破断を知りますが、特に気にしていませんでした。たかが半年で戻れるだろうと思っていたところが、鳳仙の覚悟にも気がつかないまま、鳳仙からの山のような手紙も届かないまま、子供ができたことや生まれたことも知らないまま、戻って来るのに3年もかかってしまうのでした。書斎の机に置いてあった山のような手紙の一つには、指きりをした(変わらぬ愛への誓いの約束を意味している)黒くなって干乾びてしまった鳳仙の小指と、ちっちゃな赤ん坊の小指までもが、訴えるように入っていたのでした。羅漢は、これらを見た瞬間、事の重大さにハッと気がつきます。そうなんです。この赤ん坊の小指こそ、娘の猫猫(マオマオ)のものなのでありました。

羅漢は、雨の中、猛ダッシュで録青館へ走るも遅すぎ!?ました。
身請けを破断になった理由。
信用を落とした妓女の末路。
切り落とされた大きな小指と、ちっちゃな小指。
雨の中、やり手婆(やりてばば)に何度も何度も箒(ほうき)で叩かれ「鳳仙はもういないよ!」と言われながら、考え足りていなかった自分に憤り、泣き叫び、大きな後悔の念で押しつぶされたことでしょう。

鳳仙は、子供を産んだことで、身請けが破断し、妓女としての価値も極端に下がりました。そのため、身請けの破談で信用をなくした録青館(ろくしょうかん)の傾いた妓楼(ぎろう)の経営を立て直すため、その身を犠牲にしたのでした。囲碁や象棋をすることもなく、安い額で多くの客を取らざるを得なくなりました。そして、梅毒に侵されたあげくに、とうとう働くことができなくなり、録青館の離れで特別にかくまわれる形で、看病されながら静かに暮らし始めることになります。醜い顔や醜い姿になって(病気の第2期から)、鼻は腐れ落ち(第3期から)、症状は末期(第4期)になり、記憶も意識も曖昧となっていきました。この病気で、鼻の骨が壊れやすいのは初めて知り、驚きました。昔は亡くなってもいたのですね。

それで、鳳仙は、羅漢がガッカリするだろうと自分であきらめることを決心し、やり手婆(やりてばば)も、本人の意思を尊重し、羅漢が戻って来てからもずっと告げることをしませんでした。

羅漢(ラカン)、鳳仙(フォンシェン)と、猫猫(マオマオ)との関係の真実は?

猫猫(マオマオ)は、鳳仙(フォンシェン)を “バカな女”だと思っていました。
身請けの話を破断にさせるため、育てられない子供を作った鳳仙。
猫猫は、鳳仙が自身の価値を下げ、皆に迷惑をかけた行動に不快な気持ちを感じていました。
また、猫猫は、左手の小指の先を指切りされるときの、当てが外れて狂ったように大泣きしながら、恐ろしい顔で馬乗りになっている母の鳳仙の悪夢をよく見ては魘(うな)されて起きることがあり、トラウマになっています。

しかし、それが自分の母であるという想いが、猫猫を複雑な気持ちにさせるのでした。
猫猫が、鳳仙(フォンシェン)の愛情を受けていないため(余裕がなく)、とてもドライであるのが残念です。でも、恨んでいるのではなくて、生んでくれたことに対しては感謝しているのには安心しました。きっと、母の鳳仙には、幸せになってほしいと望んでいるだろうと思います

一方、猫猫(マオマオ)は、羅漢(ラカン)を「あのおっさん」と呼んで “ただの種馬”として割り切っていました。初対面でこそ気づかなかったものの、自分に気持ち悪い感情を向ける、あの軍の大尉の羅漢(ラカン)が実父であるということに気づいていきますが、あくまでも自分の父は、育ててくれて、薬師の師匠としても尊敬する「おやじ」こと養父の羅門(ルォメン)だと思っています。

ただ、こちらの羅漢も、恨んでいるのではなくて、うまく命中して生んでくれたことに対しては感謝しているのには安心しました

おそらく鳳仙は、子供を産んだことで、価値の下がった自分なら、当時の羅漢でも、子供ごとまとめて身請けすることができるだろうと見込んでのことだったと思うのですが、タイミングが良くなかったですね。当てが外れてしまったことになって、とても残念です。

今の猫猫(マオマオ)は17才なので、もしも、羅漢(ラカン)が、3年後に遊学から戻って来てからだと、15年くらい経っていて、雨の中、走って緑青館へ来た羅漢を、やり手婆が追い返さずに、鳳仙(フォンシェン)に合わせていたとしたら、失顔症の羅漢だと、3人が家族として16年くらい一緒に暮らせていたのかもしれません。その場合、猫猫の養父との同居がなくなる!?ことになったとすると、この作品自体が成り立たなくなるかもしれませんので、きっと、その時でも猫猫(マオマオ)だけは、やり手婆が、羅門(ルォメン)へ預けて、『薬屋のひとりごと』の話が実現しているでしょう???

アニメ『薬屋のひとりごと』羅漢(ラカン)と鳳仙(フォンシェン)そして、その後はどうなった?(再会から、永遠の幸福な死)

羅漢(ラカン)と鳳仙(フォンシェン)涙が止まらない。。。再会

羅漢(ラカン)は、猫猫(マオマオ)と出会い、彼女が自分の娘だと確信し(母の鳳仙(フォンシェン)と同様に、猫猫(マオマオ)も顔で認識できました)、娘にならないかとアプローチを仕掛けるものの失敗し、そもそも、愛情表現が少しズレているため、嫌がられることに。

そして、猫猫に象棋(シャンチー)の勝負を申し込まれ、快諾します。
羅漢が勝てば猫猫は娘になる。負ければ録青館の妓女を一人身請けするという条件で。
しかし、猫猫の酒で酔いつぶすという策に嵌(はま)り、下戸(げこ)の羅漢は負けてしまい、約束どおり身請け話を受けることになります。

羅漢が目を覚ますとそこは録青館の寝床でした。約束のため、連れて来られた羅漢に猫猫からの贈り物がありました。特別な処理をされ、枯れても綺麗なままの青い美しい一凛の薔薇(そうび(しょうび);バラの花のこと)。それが何を意味するのかはまだ羅漢にはわかっていませんでした。

銀(ぎん)でも払ってやるよとやり手婆に悪態をつく羅漢。
どれだけ着飾ろうとも、どれも同じ白い駒の顔であるため誰でもよかったのでした。

並べられた妓女の中に鳳仙(フォンシェン)の禿(かむろ)からの傍付き(かたわらづき)をしていて、自分とも気心の知れた仲であり、今では三姫の一人でもある梅梅(メイメイ)の姿を見つけます。
彼女には良くしてもらった。報(むく)いてあげてもいいのかもしれないと梅梅(メイメイ)を選ぼうと心に決めていた羅漢でしたが、梅梅に止められます。

「選ぶならちゃんと選んでください」

そう言って、外の扉を開けた梅梅(メイメイ)。遠くからかすかに聞こえる歌声。

そのとき、羅漢と親しかったからこそ、その良さがわかっていた梅梅(メイメイ)の優しさのはからいで、気づかせてくれた、かつて、羅漢(ラカン)と鳳仙(フォンシェン)が交わした時の思い出の歌であり、まだ生きていた鳳仙(フォンシェン)の歌声でした。
その前の猫猫(マオマオ)からの贈り物で、枯れても綺麗なままの青い美しい一凛の薔薇(そうび;バラの花)のヒント。
鳳仙は、梅毒により鼻を失い、かつての美貌を失ったことで、羅漢がガッカリするだろうと自分であきらめることを決心し、自らを隠す道を選びました。やり手婆(やりてばば)も、本人の意思を尊重し、羅漢にずっと伝えなかった、信用を落とした妓女の末路。

すべてがつながって悟った瞬間、頭の良い羅漢が、瞬時に我を忘れて、その鳳仙(フォンシェン)の歌声が聞こえて来る妓楼(ぎろう)の離れの方へ走り出し。。。その勢いは誰にも止めることはできませんでした。

その離れの部屋には、床(とこ)から身を起こして正座し、虚(うつ)ろなまま窓の夜月(やげつ)に向けて歌う鳳仙(フォンシェン)の姿がありました。

“この女で頼む。金(きん)なら幾らでも払う”

見た目が変わってもその美しさの本質は変わらない花。猫猫(マオマオ)からのあの贈り物の真意は痛いほどに心に響いたことでしょう。失顔症の羅漢の眼に奇跡が起こりました!

実際の容姿が変わってしまっても、涙する羅漢(ラカン)の眼には、幾つかの囲碁の駒を渡して手を取り「碁をしよう!」と言う羅漢との再会で頬を赤らめた、あの時のままの鳳仙花(ホウセンカ)のように、赤くとても美しい鳳仙(フォンシェン)が微笑んでいるのが映っていたのでした!

すべて、こうなるように猫猫(マオマオ)が、羅漢(ラカン)と象棋(シャンチー)で勝負するところから仕組んでいたのだなと気づき、関係ないと言いながら、先の命が1年と短い母の鳳仙(フォンシェン)には最後に幸せになってほしいというのが本音で、やはりそれを望んでいたんだなと、そして羅漢(ラカン)にも、そうなることを期待していたのだと、私は思いました。(ただし、そこには私、猫猫(マオマオ)は必要なくて、自分には養父の羅門(ルォメン)がいるから幸せだとわかって納得していました。)

また、梅梅(メイメイ)姉さんが、羅漢(ラカン)を好きだったので、自分が身請けされたいと思っていることも、猫猫(マオマオ)は知っていて、もし、姉さんがそちらを選んだ場合でも、梅梅(メイメイ)姉さんを祝福するつもりだったと思います。ただ、姉さんも、猫猫と同じで、運わるく不幸になってしまった、老い先短い妓女の先輩には、先に幸せになってほしいと譲ったことで、再会が実現しました。

猫猫(マオマオ)は、あえて現場に立ち会わなかったのは、再会になったときに自分は間には必要ないと思っていただけでなく、梅梅(メイメイ)姉さんにどっちにするかを自分で決めてもらうことにもしたからなのではないかとも思いました。

羅漢(ラカン)と鳳仙(フォンシェン)そして、その後はどうなった?(永遠の幸福な死)

花街では、妓女の身請けが決まった時、別の妓女が舞いを踊って祝福します。猫猫(マオマオ)は、舞いの衣装を纏い(まとい)、後宮の壁をよじ登り、その上で、ほんとは梅梅(メイメイ)姉さんを祝いたかったんだけどなと言いながら、夜の月へ向かい、母の鳳仙(フォンシェン)への祝福の舞いを軽やかにガッツリと踊ります(壬氏(ジンシ)こと華瑞月(カ・ズイゲツ)の命を間一髪で救った時に負った、縫った足の傷が開くほどに)。

これで、母の幸せへの祈りが踊りながらできたので、これからはもう母の悪夢を見て魘(うな)されることはなくなりそうですね。きっと鳳仙が守ってくれると思います。

羅漢(ラカン)は、正式に鳳仙(フォンシェン)を身請けしました。7日7晩の過去にないほどの盛大な宴(うたげ)を開きました(誰が身請けされたのかは皆にはわかりませんでしたが)。

そして、羅漢(ラカン)は、10日間、軍を休んでまで鳳仙(フォンシェン)のそばに寄り添い、ただ微笑みながら囲碁を打つのでした。羅漢は、仕事が始まってからも職場へ碁譜を持って行き、自宅と職場の伝令(羅半など)を介して、鳳仙との囲碁や象棋(シャンチー)を楽しみながら、穏やかな日々を送りました。そして、その時間は決して長くはなく、再会から1年ほどで鳳仙(フォンシェン)は、羅漢(ラカン)との碁の対戦中に静かに息を引き取ります。

けれども、その短かかった時間こそが、二人にとっての掛け替えのない幸福な「その後」だったのです。

羅漢(ラカン)は、鳳仙が亡くなった直後は茫然とし、魂がなくなったようでした。しかし、鳳仙の最後の碁の一手の意味と、途中で悪手であったかに見えた手も正解であり、そのまま進んでいれば鳳仙が勝っていたこともわかりました。その後、鳳仙の生きた証として、鳳仙との数々の対戦の盤面の記録を本にすることを決意し、元気を取り戻します。

猫猫(マオマオ)は、羅漢(ラカン)が母である鳳仙(フォンシェン)を身請けしたことにより、緑青館に居るよりも、羅漢のそばに居ることで、それでも母が長生きしたのではないかと思っていました。そして、羅漢は、それへと導いてくれた猫猫(マオマオ)と、梅梅(メイメイ)にはとても感謝していると思います。きっと、猫猫へは、娘としての愛情が、よりいっそうに増し、膨れ上がり過ぎて、もうどうしようもない(何かあれば、命を投げ捨ててもいいという)状態にまでなっているかもしれませんね。

アニメ『薬屋のひとりごと』鳳仙(フォンシェン)の声優さんは?

感情が豊かと言うよりかは、淡々とした冷静な口調で、少し感情に乏しいような喋り方の鳳仙。
声優を務めたのは桑島法子(くわしま ほうこ)さんです。

数々の作品に出演されていますが、印象に残るものと言えば、『ONE PIECE』、『ONE PIECE エピソードオブメリー~もうひとりの仲間の物語~』のゴーイングメリー号の精霊(クラバウターマン)の声を担当していることでしょうか。冒険半ばにして旅を終えることへの船員たちに向けた言葉は、胸を熱くさせましたね。ちなみに私は、涙が止まりませんでした。

そのほか『宇宙戦艦ヤマト2199』の森雪、ユリーシャ・イスカンダル、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の森雪、『犬夜叉』、『半妖の夜叉姫』の珊瑚や、『機動戦艦ナデシコ』のミスマル・ユリカなど、幅広いジャンルで活躍してきた実力派の声優さんです。

優美さと哀愁をあわせ持つその声は、鳳仙という複雑な内面を抱えたキャラクターにぴったり。控えめでありながら心を揺さぶる表現力は、作品全体の空気感にも深みを与えています。

アニメ『薬屋のひとりごと』鳳仙(フォンシェン)鳳仙(フォンシェン)まとめ

今回は、鳳仙をピックアップしてみました。
鳳仙(フォンシェン)、羅漢(ラカン)、猫猫(マオマオ)の、歪な(いびつな)親子関係。
それぞれが、頑固であり、応援したくなるほどに不器用だなと感じました。

・身を滅ぼすことになっても、羅漢との絆を大切に思った鳳仙(フォンシェン)
・何年経とうとも、鳳仙への不変の愛を貫き通した羅漢(ラカン)
・関係ないと嫌悪さえしているのに、それでも二人(実の両親)の手助けをした猫猫(マオマオ)

見どころの豊富な、かなり温かい話だったのかなと思いました。
猫猫(マオマオ)の心の変化や、今後の実父と娘の親子の距離感など、この先も期待できる話の一幕に感じました。

アニメ『薬屋のひとりごと』の鳳仙(フォンシェン)について、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。楽しんでいただけましたでしょうか?

このたび、アニメ『薬屋のひとりごと』の皇帝(コウテイ)についての記事を追加しました。アニメ『薬屋のひとりごと』の皇帝(コウテイ)に興味のある方は、よかったら読んでいってください。どうぞこちらへお願いします。

アニメ『薬屋のひとりごと』皇帝(コウテイ)とは?幼馴染は?壬氏(ジンシ)との関係は?声優は?
Season 2(第2期)が、1月10日より6月13日(次は1週飛んで6月27日まで)毎週金曜、夜11時で(6月27日は夜11時15分)から日本テレビ系で放送 この記事では、Season 1から登場しているアニメ『薬屋のひとりごと』の皇帝(コウテイ)について、3分間で知ることができます。 アニメ『薬屋のひとりごと』の皇帝(コウテイ)に興味のある方は、ぜひ最後まで読んでいってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました